さて、昨日の続きです。
自分が苦手と感じることに対して逆の事をするという話です。
⇒前回の話はこちら
大勢の前で話す時はみんなかぼちゃだと思えってよく言われるでしょ。
そんなこと思えるか!
が私の本音。
かぼちゃはこちら見ないでしょ。
動かないでしょ。
笑わないでしょ。
寝ないでしょ。
喋らないでしょ!!
それはムリな発想です。
でも、私にはヒントでした。
前にいるのは人間だと思わないようにするかぼちゃの発想。
それも逆で考えました。
前にいるのは間違いなく、人間だ。そして私の話を聞いている。
でも8割~9割は聞いているフリをしているだけ(実際にそうです)。
1時間も経てば、私の話の1割ほどしか覚えていない。
そんな人間が私の話を聞くだけだ。
そういう発想をすることにしたんです。
あとは檀上で話す人が主役だから、
私が話す時間は私がこの空間を掌握していると認識するようにしました。
つまりその時間だけは私がボスなんです。他の人は全て部下。
何も知らない使えない部下
(実際は私より仕事が出来ても、発表者の方がその時間は立場が上なんです)なのだ。と。
その空間は私が支配しなければいけないから目を見開きます。
目の前の人達を全て飲み込む勢いで。
そして次。
ゆっくり話す。
これは、嫌な事は早く終わらせたいから、
ついつい早口になってしまうところを逆にしてみました。
あまりゆっくり話し過ぎると「ふざけてるのか」と思われてしまうので、
いつもの自分より少しゆっくり話す感じ。一語一語をしっかり声に出す感じです。
早口で話すと、まず噛むし、緊張で何を話しているか分からなくなります。
だから一語一語をゆっくり話すようにしました。
それだけで結構落ち着くから、効果的だと思います。
呼吸もしやすいし。
ここまでが話し方の自分なりのコツです。
そして準備のでき次第も大事。
私は話す内容の大枠を予め決めています。
この順番で話していこうと。
話すのが苦手という先輩上司はそれをしません。
話す内容を細かく書いた紙を作っているが、そんなの檀上ではなかなか読めません。
政治家の発言でもあるまいし、下を見たまま紙を読み上げても自分に与えられた役割はこなせませんから。
話すタイトルの順番を決めて、紙に書きだしたら、あとは肉付けです。
その部分は本番ではあまり見ません。
あくまで頭が真っ白になってしまった時用のカンペです。
そこまでできれば、あとは本番まで何回か読むだけです。
声に出して、小声でもいいので。
話す内容、順番が決めてあれば、後は話し方のコツだけの問題です。
私は話すことを書いた紙を、先輩上司の何倍も読み込んで練習しています。
その努力も話したが、何故か元々話すのが得意なんだとしか受け止めてくれません。
最初に戻りますが、だから情けないと言ったんです。
私は知識も先輩より圧倒的に少なく、話す内容も薄いです。
それを把握しているから陰で練習したり、工夫したりしています。
発表の前日に酒を飲んだりもしない。
だから、本番で何とか内容が薄くても、下手なりにもプレゼンが終了するんです。
話す事だけではなく、
周囲で自分より秀でた人を見たら、才能だと思ってはいけない。
才能だと思った時点で、自分の成長は止まります。
あの人は努力しているからできるんだと思うことが、自分の成長に繋がります。
そもそも才能を持った人間なんて周囲にそう多くはいないはずです。
皆何かしらの努力をしているだけのことなんです。